死は最後の義務

占ばるばら(横mini)最終決定稿
・死は最後の義務

私事になりますが、先月母を亡くしました。

祖父母や親戚の葬儀に出たことは何度もありますが、徐々に弱っていく中、病室で血縁を看取るという経験は初めてでした。

母の「死」はある程度予期していたことです。

しっかりと覚悟はしていたつもりでしたが、いざ「死」を目の当たりにすると、生前にしていた覚悟など何の役にも立たないことがよくわかりました。死に行く人の瞳を見続けることは本当に辛い経験でした。母の最期の苦しい息づかいと瞳の中の色は決して忘れることはないでしょう。

「死」の目前で人は本当に無力です。
メメントモリは、ある程度の年齢に達したら常に考えなくてはならないことのようです。


今は少しずつですが母の遺品を整理しているところです。

資産関係は既にまとめられて死後の指示も出ていました。その他大量の洋服や雑貨類は母の部屋の中にあるままでしたので、すべて救世軍のバザーに出すことにしました。一部の貴金属類は母の姉妹(叔母たち)に形見分けをすることにしました。

その中から母がまだ歩いて通院していた頃の手帳が出てきました。

ページをめくると几帳面だった母らしく、日付と治療の経過、何という薬を処方されたか、医師との治療方法に関するやり取りまで記されていました。

その中に1ページを使い、なぜかその部分だけが縦書きの母の大きな文字が目に飛び込んできました。

「死は最後の義務」

母の丁寧な筆跡でしっかりと書かれていました。日付を見るとちょうど一年前です。
母は一年前から自身の「死」を最期の義務と位置づけて、少しずつですが身の回りの整理を始めていたようです。

死を恐れずしっかりと受け止め、立派な母でした。

母のいなくなった毎日は少し寂しいのですが、この母の死に方を見習い、私が逝くときはきちんと身の回りの整理をしておきたいと思ってます。

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Tag:生と死の話  Trackback:0 comment:2 

それぞれの「メメントモリ」

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・それぞれの「メメントモリ」

メメントモリ…
「死を思え、いつか必ず死が訪れることを忘れるな」
という意味のラテン語です。

ここ数年で数多くのマンガ家や作家、写真家などの芸術家たちが、この「メメントモリ」を題した書籍を出版しました。その為かだいぶポピュラーになった言葉です。

私は大学時代にかじっていたスペイン語のクセの為か、「メメント・モリール」という間違えた呼び方で、心が弱った時などに自身の哲学のひとつとして唱えていた言葉です。

人は必ずいつか死を迎えます。その最後のときに向かって日々過ごしてゆく、生きるとはただそれだけのことなのかも知れません。

普段私たちはこの「死」というものを意識しないで生きています。本当は無意識にそれを感じながら、それを避け、忘れたふりをして、自分だけは死なないと思って生きています。若いころの私だってそうでした。

友人知人の死、親族の死に対峙したときにふと”死”について考える。やがて日々の忙しさの中でそれを忘れてゆく。その繰り返しでした。

でも、誰にでも最後のときは訪れます。それは人によって、それぞれ違ったものとなるのでしょう。

自分の廻りを見渡してみれば、何も変わらない世界が広がっています。エゴ丸出しの人々、必ず世界のどこかで起きている戦争、犯罪、飢餓、貧困、差別、幼児虐待、兵器製造、環境破壊…何一つわれわれ人間は克服していません。

この世のエッセンスは辛いものばかりです。
私は人というものに絶望したこともありますし、心を覗く「占い」というものを趣味で始めてから、更に無常感に襲われたこともありました。本来自分と関係のない人の運命を視ることはそれほど消耗することなのです。

消耗するたびに私はこの「メメントモリ」を唱えました。
そう、いつか必ず死を迎える。今日は嫌なことも辛いこともサラリと流して笑顔で過ごそう、あと数十年しか生きられない人生、覚悟をして乗りきっていこう。毎回そう唱えてやり過ごしました。

その覚悟とは「人間の要素は妬みやっかみ、エゴ、悪意、足の引っ張り合いが必ず根底にあり、人と人とが分かりあえるということは願望でしかない、人は人自分は自分、愛とお金に振り回されずに生きよう」ということです。
これが私の哲学であり、現在到達した覚悟なのです。

拙ブログで何度か書いた「許し、流す」ということにも繋がっています。
特に愛とお金に対して必要以上の執着を捨てると、とたんに楽に生きられるようになります。
ご相談内容の根底は、愛とお金と名誉欲が絡むことがほとんどなのです。

一見ネガティブな、人間全否定のように思われても仕方ないことを書いていますが、こうしてご自身なりの哲学を持ち、日々「メメントモリ」を根底に持てば、困った人と対峙したときや、理不尽なことに対峙したときに最強の力となり得ます。

一瞬を大切に、日々「メメントモリ」を想い出し生きること。これがこの不確実で恐ろしい世界を生きる術になるはずです。

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Tag:生と死の話  Trackback:0 comment:1 

プロフィール

バルバラ・レピスト

Author:バルバラ・レピスト
占い師。中野ブロードウェイ4F「占い・ばるばら」で鑑定中。
タロット、ルーン、ダウジング等による占い+セラピーで総合的に問題を解決いたします。霊的な問題もご相談下さい。TwitterID:UranaiBarbara

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