「ヒアアフター」正直であるということ。  

HereA.jpg
・「ヒアアフター」正直であるということ。

占い師やセラピストの肩書で仕事をしていると、どうしてもある一定数の「言っても話を聞いてくれないお客様」と遭遇します。

こういった何も伝えた通りに対処をしてくれないお客様には「問題にならない程度の鑑定結果を伝えておこう」と思ってしまうこともあります。でも結局はそうすることはできません。視えたことは全てお伝えして、注意点もお伝えしています。

世の中は残念なことに平和や幸福を望んでいる人ばかりではありません。これは大人になるにつれて気づいていってしまう真理です。争いと悲しみを望む人もいる。
いい証拠に私たちは、戦争、犯罪、児童虐待、差別、環境破壊、兵器製造…何一つ克服していません。

そして他人から与えられたことだけをやることが幸せだという人、何故か不幸な人生を望んでいる人、結局は何も動かない事が心の平和だという人、自分の価値観と違うものは無くなっても構わないと思っている人、様々です。

映画「ヒアアフター」(2010年・米)を観た時、私がいつも感じているこの違和感と疑問にあるひとつの答えが出たような気がしました。


映画館に足を向けたのは、最初はクリント・イーストウッドの監督作ということが最大の理由でした。あのイーストウッドが「霊的世界の話」を監督する!?そしてマット・デイモンが霊能者役!?クエスチョンマークがたくさん頭に浮かんだことと、アクションが得意だったイーストウッドと、アクション俳優であるマット・デイモンが、視えない世界にどういった考えをもっていて、どのような映画にするのか?公開前から楽しみにしていました。

残念なことに公開中に東日本大震災が起きてしまい、冒頭に津波のシーンがあるこの映画は2週間で上映が打ち切りとなりました。今思えば仕方の無い対処だったと思います。

そしてこの映画の素晴らしいところは、DVD化された後も売り上げの一部が赤十字社を通して東北の復興支援に使われていることです。クリント・イーストウッドの意思もあったようです。


双子の兄を亡くして立ち直れないでいる少年。津波に襲われ臨死体験を経験した後、人生観が変わってしまった女性キャスター。そしてマット・デイモン演じる「霊能者」を辞めてしまった肉体労働者ジョージ。3人の主人公たちが3本の糸を紡ぐように交差し触れあいます。

物語は坦々と進みます。オーバーな効果音も無く、3人の人生が静かに進み最後に交錯します。霊的なことに興味が無い人にはたいくつな展開かも知れません。

ジョージは嘘をつけない霊能者として描かれています。かつてはメディアにも露出していたようですが、霊能力のある彼を利用する商売熱心な兄の存在や、霊視で人を傷つけてしまった経験から、霊能力者であることにウンザリとしています。

私たち占い師はお客様の為を思って嘘をつくことも、一時的な高揚を与えることも実は簡単にできます。しかしそれでは何の解決にもなりません。苦しんでも真実ゆえに伝えることが大切です。たとえ小さな嘘が一時的な潤滑油になっても、お客様を本質的に救うことにはならないからです。

人の一生にはどうにもならない時期や、マイナスの流れのときが必ずあります。そういったときに私たち占い師やセラピスト、霊能者を活用してほしいのです。

実は多くの能力者が市井の人として生きています。一部は占い師や霊能者の肩書で、その他は表の仕事と二つの顔を持ち、ひっそりと人々を助けています。私もその末席で年間に何件かの霊的な問題を解決しています。


静かなクライマックスでジョージは、兄の死から立ち直れない少年マーカスを霊視します。「もう行く」と話す亡者であるマーカスの兄の行き先についてジョージは「わからない…」と答えます。「死者と話せるのに?」「ああ、わからないんだよ」と。

主人公ジョージは最後まで真摯でした。演出はせずに視えたことを伝えます。インチキ霊能者を何人も渡りあるいてきた少年マーカスは、ジョージの言葉に嘘は無いことを確信します。

実は私もあまり嘘がつけません。鑑定結果がお客様を傷つけるものでも、マイナスの部分は必ず伝えています。実はこれが毎回大きなストレスなります。

主人公ジョージはこの「嘘がつけないこと」で苦しんで傷ついてきました。でも正直に伝えることが最終的に人を救うことになるのをわかっているのです。

私にとってこの映画は、改めて占い師(霊能者、セラピスト呼び方はどれでも構いませんが)を続ける覚悟を持つきっかけとなりました。是非一度ご覧になってみて下さい。

昨日(2013年12月12日)からツイッター(twitter account:UranaiBarbara)の更新をお休みしています。再開は未定です。今後ツイッターは、ブログの更新情報とスケジュールなどの告知のみとなります。

●ご予約なしでも鑑定致します。ご予約の場合はお電話又はショートメール/Cメールでお願いいたします。
090-3598-6962(au)
080-3584-8009(SoftBank)


●占いばるばら@中野ブロードウェイ4F 13:00~21:00
・鑑定料:20分/¥3,000  以降10分/¥2,000となります。
・バルバラ先生を含むどの鑑定師も鑑定料は同額です。
・バルバラ先生のセラピーは60分/¥8,000 90分/¥12,000となります。
 

●よろしければ、下側の「ブログランキング」をワンクリック(ポチ!っと)ご協力下さい。
人気ブログランキングへ
テーマ : 占いカウンセリング
ジャンル : 心と身体

Tag:映画  Trackback:0 comment:0 

見逃していた傑作「ガタカ」

gattaca2.jpg
私は毎年20本前後の新作映画を観ることを楽しみにしています。
好きな俳優や監督の新作は必ずチェックしているのですが、この映画は何故か漏れていたようです。

「ガタカ(GATTACA)」(米・1997)

アンドリュー・ニコルという佳作の多い監督+ジュード・ロウという組み合わせ(この映画のジュード・ロウは助演男優という位置ですが)を今まで見逃していたのは不覚です。’97年という年は会社員時代一番忙しかった時期なので、この辺りの上映映画はもう1度検索が必要かも知れません。

近未来が舞台のこのSF映画は、出生前にゲノム解析が行われます。自然出産を望むことと、好みのDNA操作をした出産を望むことが選択できる時代です。
主人公のビンセントは自然出産組です。出生後にゲノム解析を受け、劣勢の遺伝子が多いことが判明します。

「神経疾患にかかる可能性60%、注意力欠如89%、心臓病の発病率99%…」
両親はこの子が30歳位までしか生きられない告知を受けます。

映画の中では、法的に差別が禁止されているのですが、この劣性遺伝子を持つ者「不適正者」は全ての局面で差別を受けます。

第2子をもうけるときに両親はこの時代の主流であるDNA操作を選びます。医師が最終の確認をします。
「男の子、黒髪、白い肌がご希望でしたね、若ハゲ、近眼、お酒その他の依存性、暴力性、肥満などの有害な要素は排除しました。」

こうした遺伝子をデザインされた弟アントンも、ジュード・ロウ演ずるジェロームも強い身体能力を持ち二枚目で高身長です。

主人公(不適正者)ビンセントは宇宙飛行士になる夢をみて家族のもとを飛び出し、優秀な遺伝子を持ちながら事故で下半身不随となった元水泳選手のメダリストであるジェローム(ジュード・ロウ)と出会います。彼から血液や髪の毛を買い、遺伝子を偽装することで宇宙飛行士への試験へもぐりこむのです。

適正者であるアントンもジェロームも、窮地に陥ったビンセントを助けようと身を投げ出します。決して適正者(遺伝子デザインをされた者)を悪く描かなかったこともこの映画に好感が持てた理由です。科学的に遺伝子の優秀な者も極めて人間的に人格も高く描かれてます。

最後にビンセントもジェロームもある選択をします。涙無くしては観れないラストです。
少しだけネタバレしますが、最終的に宇宙に飛び立てるビンセントですが、遺伝的に心臓病の発病率が99%の身体です。死を覚悟しての選択だったのでしょう。

最初に「近未来のSF映画」としましたが、もうこの「ガタカ」の世界はSFでは無くなってしまっています。
お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、2009年からアメリカでは個人の全ゲノム解析を行う会社ができています。当初5万ドルだった検査費用も、2010年には2万ドル(160万円)、2013年には解析時間15分、1千ドル(8万円)で個人ゲノムを全部解析できる機器が売りだされるようです。

1997年の映画ですが、それから15年後の現在、この映画はSFではなくなってしまいました。

小額で自身の遺伝的欠陥がわかる時代が来てしまってます。
精神病のかかりやすさ、アルツハイマーの発病率、どのくらい社交的か、新し物好きかなどの個性や性格、知能や記憶能力までがわかってしまうのです。

この映画は遺伝に関する問題がいかに複雑で難しい問題であるか、どこに線引きをすれば良いのかを静かに問うています。

いま自身のゲノムを全て解析して、将来どのような病気になりやすいか、どのような性格的な性質をもっているのかが分かったとしても、私はこの映画の主人公ビンセントの選択を選びたい。映画は遺伝子がどうであれ、つまり「どのような生まれ」であれ、それこそ宿命であり、自分の意思で未来は選択するのもであることを強く訴えた内容です。

深く観れば非常にスピリチュアルな内容の映画です。機会があれば是非鑑賞して下さい。

●よろしければ、下側の「ブログランキング」をワンクリック(ポチ!っと)ご協力下さい。
人気ブログランキングへ
テーマ : 占いカウンセリング
ジャンル : 心と身体

Tag:映画  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

バルバラ・レピスト

Author:バルバラ・レピスト
占い師。中野ブロードウェイ4F「占い・ばるばら」で鑑定中。
タロット、ルーン、ダウジング等による占い+セラピーで総合的に問題を解決いたします。霊的な問題もご相談下さい。TwitterID:UranaiBarbara

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: